白いくじら

柏崎を初めて知ったのは、小学校6年生の修学旅行の時です。
信州の上田、佐久、諏訪あたりの児は、殆んど例外なく鯨波を訪れ、初めての海を体験するのです。電車に乗るのも初めてでした。
海次は、今から10年ほど前。
秋田から金沢まで、松尾芭蕉「奥の細道」をなぞりながら、野宿し放浪い歩いた時で、この時は雨と強風の中、柏崎を通過しました。
その1年後、越後霊場三十三ヶ所巡りを完全徒歩で廻った時のこと。

柏崎市周辺には、ごそっとまとまってあるんですよね、お寺さんが。
三番札所大泉寺が柏崎市大清水、同四番妙智寺が鯨波に、同七番摩尼珠寺が藤橋、同八番不動院は宮之窪にあります。
更に、旧高柳町には同九番広済寺が、刈羽村には同五番、六番の宝蔵院、常楽寺があり、旧西山町の椎谷観音(番外五観音のひとつ)を加えると、なんと三十八ヶ所の内、八ヶ所もあります。
そんな訳で、当時柏崎市に五、六泊した覚えがあります。

山泊まると云ってもテントを張っての野宿。
その頃の容姿から推しても、ほぼ浮浪者です。(今もそれ程変わりなしとの声が聞こえそう・・・)
現在は縁あって、柏崎市安田にて蕎麦屋をやっています。
下に記した詩は、「奥の細道」なぞりの旅をした時に、秋田の象潟で書き留めたものが原型になっています。
柏崎に生き暮らすようになって、少し言葉をいじってみました。
一応メロディ^ーもついていますので、興味のある方、唄として聴いてみたい方、いらっしゃったらお声を掛けて下さい。

「白いくじら」
白い雲作詞作曲 児島鐵兵

夜の海の波音聞けば
ごおごおびゅうびゅう海鳴りこなり

波の洟咲く鯨波(象潟に)
ごおごおびゅうびゅう海鳴りこなり

沖にぽっかり浮かんで消える
白いくじらが遊んでる

緑い山なみはば山こやま
ごおごおびゅうびゅう海鳴りこなり

米山黒姫八石抜けて(金浦抜けて仁賀保の町へ)
ごおごおびゅうびゅう山鳴りこなり

空にぽっかり浮かんで消える
白いくじらが遊んでる

そばどころ和蔵 児島 鐵兵

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