十月一日は日本酒の日です

日本酒(清酒)の日が近いので今回は清酒のことを書きます。
清酒のコンテストとして、有名なのは、全国新酒鑑評会と関東信越国税局の清酒鑑評会であると思います。

国税局主催のものは、この他、仙台国税局のもの、名古屋国税局のもの、熊本国税局のもの等があり、一般的には全国の方が権威があるようですが、ここ新潟では、関信局の方が関心が高い様です。
それは、清酒の名醸地である新潟や長野がある関東信越地方では、関信局の審査の方がより信頼できるからの様です。
全国と関信局では、鑑定官が異なり、審査の尺度が違うのです。

そのため、清酒蔵の中には、傾向と対策を考えて、全国用の出品酒と関信局用の出品酒を別々に造っているところも結構あるのです。
関信局の方は香りも穏やかで、控えめで、飲んだ後から、うっすらと香りが広がる、、、、、、
そんなタイプが評価されますし、全国では、広島が開催地であり、香りと味が全面にでるタイプが好まれるのです。

全国では、金賞受賞として、新潟県だけでも20位の蔵が選ばれますが、関信局の方は首席第一位が一つ、その他に埼玉、群馬、長野、新潟、、、と各県ごとの一位が発表されます。
従って、この関信局の一位になることが、最も権威のある、最高の賞であると言えると思います。

新潟の蔵では、過去、鮎正宗、越の関、清泉、越乃寒梅、雪中梅、〆張鶴、千代の光、米百俵などが首席第一位に輝いたかと思います。

酒母を造っているタンクの中・・蔵元の個性がここで引き出されます(まだ、ほかにもあります)

さて、ここ数年、純米酒が本物で、醸造用アルコールが添加してある、本譲造酒や吟醸酒は偽者であると言う意見が多々みられ、消費者の中にもそれに影響されてきた方が多くなってきました。
私は、それを否定するつもりはありませんが、必ずしもそうではないんですよ、、、、、
と言いたいのです。
例えば、先ほどの、鑑評会ですが、純米大吟醸で入賞している酒は殆どありません。
純米宣言している蔵でも、鑑評会に出品する酒はアルコールを添加しているのです。

何故か?、、

それは、純米では勝てないからなのです。
マンガ「夏子の酒」の中で、地酒ブームのさきがけとなった、池袋・甲州屋さんの児玉さん。
今は亡き彼が純米こそが本物、、、と唱えていたのですが、
児玉さんも、その真意は、大手メーカーの大量生産の酒に対抗する錦の御旗の意味で、純米を唱えたのであり、丁寧に味を整える意味で使うアルコール添加は認めておりました。

それに、一番大切なのは、実際に飲む方の好みだと思います。

純米には、米の旨味がありますが、逆に米のもたもたとした、しつこさもあります。
阿部酒造のタンクですお酒は嗜好品であり、自分に合った、タイプのお酒を探すことが楽しみの一つであります。

コカコーラを飲みたい時もあれば、オレンジジュースを飲みたい時もある。
ポカリスエットもいいし、ウーロン茶もいい。
どれでなければならないということは無いのです。

純米、本譲造、大吟醸、原酒、普通酒、生酒、発泡清酒、燗酒、、、
たくさんあって楽しいですね。
そしてもう一つ。醸造用糖類も悪者ではありません。
よく、悪酔いする、、、と言われたりしますが、そんな文献みたこともありません。
大体、健康によくないものを厚生労働省が許可する訳ないのです。

たとえば、雪中梅の8割をしめる普通酒には糖類が入っています。
しかし、この丸山酒造では、箱麹で、極めて丁寧に麹をつくり、また、壜詰でも、端桶をしないようにしています。
しかし、胸を張って醸造用糖類を入れています。
また、関東信越国税局の鑑評会で首席第一位を二連覇した千代の光もレギュラー酒は糖類を入れています。

ここのレギュラーの精米歩合は53%です。1630円の価格を考えると、日本一ではないか?と思います。
ですから、巷のうわさに関係なく、もっと自由に清酒を楽しみ、貴方に合った銘柄に出会えることを願っています。

そして、最後にここで一つ予告です。あと一ヶ月後に、このeこってのメンバーの酒屋さんたちで新しいタイプのお酒を新発売します。
蔵元の阿部酒造さんの全面協力のもと、12件の酒屋が今までの経験をもとに皆さんに清酒”阿部”を提案します。
地酒どころ、新潟で最も小さい手造りの蔵、すべて手作業のため、製造本数も限られますが、楽しみにしてください。

夏も終わり、今は稲刈りの真っ最中です。今年の米は出来がいいそうで、酒米の買い付けも先月終了したとのこと。
今の新米が阿部酒造さんのお酒として登場するのは、更に一年後です。
毎年、工夫をこらし、より良い酒造りをめざす 清酒”阿部”を応援して下さいね。

この記事の著者

八幡屋

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